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THE SOURCE LINE 2016 "木曽川"

"The source line 2016"

2015年の日本一の信濃川に引き続き、2016年は同じ長野県に源流を持つ全長219km(日本第7位)の木曽川を旅した。

源流は長野県木祖村の鉢盛山直下に位置し、そこから229kmという長い旅路を経て伊勢湾へとそそぐ。

旅の2日目。

上流域の奥木曽湖で長野県諏訪市から来たと言うSUPERにお会いした。

この時期は紅葉が綺麗だし、何と言っても木曽川は水が綺麗なところが魅力だ。

そのSUPER達は我々とは逆方向の上流を目指し深い谷へて消えていった。

夏のイメージがまだ強いSUPであるが安定感のあるSUPをしようすればほとんど落水することなく四季を通して楽しむことができる。

紅葉が素晴らしい日本において秋はSUPのベストとシーズンといても良いのかもしれない。

3日目はいよいよ恵那峡に入った。

川の両岸にそびえ立つ奇岩はまるで異国に来たような錯覚に陥る。

この辺りもまだまだ水の透明度が高く、時折魚影も見ることができる。魚と一緒に散歩を楽しんでいるようだ。

中流域はホワイトウォーターもあり変化にとんだセクションで木曽川の良いところが一気に詰まっているように思えた。

ただ恵那峡から先は再び谷が深くなり川へエントリーすることができなかった。

木曽川は谷が深く、ダムも多いので必ず事前にエントリーポイントとドロップポイントを確認するようにして欲しい。

4日目、5日目は下流域。

昨年の信濃川では鮭漁をする人たちとの交流があったが今年もまた投網で鮎を獲るおじさんに出会った。

その先にも鮎を釣る人々が多く、木曽川の水のきれいさを物語っていた。

ただこのThe source lineは海へ近づけば近づくほど過酷になる。

それは流れがなくなるからだ。

4日目の午後の猛烈な向かい風や最終日の早朝の上げ潮など過酷な状況が続いた。

川は午後になると向かい風が吹きやすくなる。SUPで川を旅する場合は早朝からの行動がおすすめだ。

それと木曽川は河口までの約20kmがほぼ直線のため潮の満ち引きの影響を受けやすい。

上げ潮のときは上流に戻されてなかなか進まない。

逆に引き潮のときは海に迎え入れてもらってるかのように海方向へと進んでいく。

このあたりを頭に入れておくとより快適な旅を楽しめる。

最終日の早朝からの上げ潮も10時頃までには引き潮に変わり、伊勢湾に吸い込まれるように旅の終着地である海にたどり着いたのだ。

木曽川でもSUPを楽しむことのできるフィールドを沢山発見することができた。

次は春の桜の季節にでも旅をしてみたいと思う。

是非みなさんも木曽川もSUPで旅をしてみて欲しい。

Special thanks!! Photo:Jun Yamagishi


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